小児科 診療内容 小児科 診療内容
medical treatment

診療内容

診療内容

一般的な気道感染症(急性上気道炎、咽喉頭炎、気管支炎、肺炎)、消化器感染症(ウイルス性胃腸炎や、細菌性腸炎)、中耳炎、膀胱炎、皮膚感染症、ウイルス性発疹症(はしか、風疹、おたふく風、水ぼうそう、りんご病など)、喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎(花粉症など含む)、食物アレルギー、便秘症、夜尿症、起立性調節障害、その他 他に子育て全般的な相談、発育発達に対するご相談も積極的に承ります。

~ ロビンの空で行っている検査 ~
■ウイルス感染症や細菌感染に対する迅速診断(抗原検査)
■CRP/血算自動測定器
■血液ガス分析装置
■尿定性検査
■血糖測定
■聴覚スクリーニング検査(AABR)
■アレルギー検査などを含む各種血液検査(外部委託)
■細菌培養検査(外部委託)
■産婦人科共用の簡易な超音波検査(心臓含む)

アレルギー疾患

午後の予防接種・乳幼児健診の時間を除いて各種アレルギー性疾患に対応いたします。専門的な診療の必要な比較的重篤なアレルギー性疾患に関しては水曜日の午後に宮田真貴子医師(日本アレルギー学会専門医)のアレルギー外来を開設しておりますのでぜひご利用ください。 (対応できるアレルギー疾患:食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、喘息、花粉症を含むアレルギー性鼻炎および結膜炎の管理、舌下免疫療法など)

よくある症状について

発熱

小児科では37.5℃以上の体温を発熱と考えます。体内で感染などによる炎症が生じると熱が上がります。高い体温になると免疫が活発になりますので、発熱は体内に入り込んだウイルスや細菌の増殖を抑える防御反応と言えます。また、平熱が何度だとしても36℃台は発熱とは考えられません。体内での炎症がおさまれば自然に熱は下がってきますので、自然に熱が下がって来れば病気の勢いは弱くなってきている、と考えられます。また、体温が高いほど炎症の勢いが強いことと関連していますが、比較的低い発熱だとしても、発熱の原因によっては重篤な経過を辿ることもありますし、高熱になったからと言っても、必ずしも重篤であるとは言えません。

解熱剤に関して
解熱剤に関しては、体温が下がれば免疫力の活性化を妨げてしまう原因となりますし、無理に下げただけですので病気の勢いが低下したわけではありません。効果も一時的ですので、解熱剤は感染症などを治すものでは無い、と言えます。しかしながら、発熱があると辛かったり、眠れなかったり、水分が摂れなかったりします。これは体力を消耗させますので発熱自体が状態を悪くさせる場合もあると言えます。以上の理由から、解熱剤は発熱があったからと言って必ずしも使用する必要はありませんが、発熱によるデメリットが強そうな場合は使用してあげた方が良い、ということになります。 ロビンの空では38.5℃以上でぐったりしている、眠れない、などがあれば解熱剤を使用して下さいとお話ししております。

ロビンの空では初診再診問わず発熱されたゲストのご対応をしております。

けいれん

けいれんとは筋肉が急激に、自分の意思と関係なく収縮する発作のことを言い、一部の筋肉から全身の筋肉にも生じます。脳の電気的活動が周期的に乱れることで生じるため、多くは意識障害を伴いますが、身体の一部がふるえるだけの発作(部分発作)や、新生児の舌なめずりをする・口をもぐもぐさせる、などの場合は必ずしも意識障害を伴うとは限りません。 「てんかん」は特定の病気ではなく、けいれん発作を繰り返しやすい体質のことを指し、発作の原因を特定できる場合も、特定できない場合もあります。 診断には脳波検査が用いられますが、血液中のイオンのバランスが崩れたり、低血糖、髄膜炎、頭蓋内出血、そのほか一定の代謝疾患などが原因になりうるため、併せて血液検査、尿検査、脳の画像検査のほか、髄液検査などが必要になります。

熱性けいれん
小児の場合、特に幼児では「熱性けいれん」によるけいれんが最も多く観察されます。これは約38℃以上の発熱によって誘発されるけいれんで、主に6か月〜5歳までの小児の2〜5%に生じます。大半の熱性けいれんは軽微な感染症による発熱で生じ、15分未満で治まり、その3分の2は再び熱性けいれんを繰り返さず、後遺症などを引き起こすことは少ないため、上記のような踏み込んだ検査をしないことも多いです(これを「単純型」と呼びます)。しかし、熱性けいれんの中でも、全身のふるえが15分以上持続するもの、身体の片側だけがふるえるもの、24時間以内に発作が2回以上起こるものを「複雑型」と呼び、更に30分以上持続したり、短い発作でも何回か連続で起きて発作と発作の間に意識が回復しないものを「けいれん重積状態」と呼び、速やかに治療しなければ脳やその他の臓器に損傷が生じたり呼吸不全に陥ったりするため緊急性が高くなります。このため、熱性けいれんが5分以内で消失する場合は熱を下げる薬以外の特別な治療は必要ありませんが、けいれんが5〜10分以上続く場合はけいれん重積状態を予防するために抗けいれん薬の投与を行います。 また、熱性けいれんとの鑑別が重要な疾患に脳炎や脳症などの脳感染症があります。この場合は重篤な後遺症や、生命の危機に関わる状態となることも多いため、積極的な診断・治療を行う必要があります。 初めてのけいれんや、非常に具合が悪い場合は親御さんが、普通の熱性けいれんなのか、脳感染症なのか、を判断することは難しいため、直ちに小児科を受診すべきと考えます。特に複雑型熱性けいれんや、けいれん重積状態に陥った場合は緊急性が高いため救急車による総合病院への搬送が望ましいと考えます。

熱性けいれんの予防について
熱性けいれんを起こした小児の3分の1では再び熱性けいれんが起こることがあります。通常は2〜3回程度で済むので、それだけでけいれん発作の再発を予防する薬を使用する必要はありません。しかし、長時間続く発作を起こした場合や、何回も発作を起こす場合は発作の予防を行うことがあります。37.5℃以上の発熱に気づいた場合に自宅でジアゼパムという坐薬のお薬を入れる、というものですが、発作は発熱に気づく前に生じてしまうことも多いため、5分以上続く熱性けいれんにも適応があります。予防は必須ではありませんので、かかりつけの小児科医とよく相談した上で行うことが望ましいと言えます。

嘔吐や下痢

嘔吐や下痢は多くの場合、腸管の細菌もしくはウイルス感染で、腸管の動きが悪くなったり、腸の粘膜が傷ついたりすることで生じます。感染症以外でも、頭痛を含めた中枢神経系の病気や乗り物酔い、精神疾患や異物誤飲など他の色々な問題でも嘔吐は生じます。また下痢は、脂っこい食べ物の摂りすぎ、お酒や香辛料の摂りすぎ、ストレス、お腹の冷え、アレルギー反応や乳糖不耐症、抗菌薬の影響など種々の原因でも生じます。 このため、嘔吐や下痢症状が現れた時は色々な原因を考えなければなりませんが、いずれにせよ下痢・嘔吐の症状が長引いた場合は、水分や塩分の喪失・脱水症が心配です。感染症に伴った嘔吐・下痢は侵入した病原体を身体の外に出す目的にもなっていますので、特に腸の動きを止めて下痢自体を出なくすることはお勧めしませんが、腸内のバランスをとるための整腸剤や、消化管内の水分を減らすタイプの下痢止めは必要に応じて投与するとよいと思います。また嘔吐が長引くことで糖分の摂取が妨げられると、体内では血糖の維持のために蓄えられた脂肪を分解することで血糖を維持しようとしますが、この際に一緒に出てくる「ケトン体」は吐き気の物質として有名です。つまり嘔吐が長引くとケトン体が出てきて更に吐き気が増長されてしまう、ということになるので嘔吐は長引かせないことが脱水を防ぐことになる、と言えます。 ロビンの空では吐き気・嘔吐が継続する場合は嘔吐の原因を考慮しつつ、一旦無理にお水などを飲むのをやめ、吐き気止め(制吐剤)をお出しして、まずは嘔吐の悪循環を断つことを第一に考えております。 もし、嘔吐や下痢の症状が著しく、脱水の度合いが強い場合は点滴を行いますが、嘔吐の原因が虫垂炎や腸重積などによるものが疑われた場合や、症状が重篤な場合は近隣の総合病院にご紹介いたします。

便秘

便秘とは、乳幼児では少なくとも1ヶ月間、より年長児では2ヶ月間以上排便が遅れたり困難になったりすることです。便が硬くなって、大きくなってしまうため排便時に痛みを伴ったり出血が見られたりします。 排便の回数は人によって様々で正常な回数、というものはありませんが、ガイドライン上は①通常時に比べて2日か3日長く排便がない②便が硬いか排便時に痛みがある③トイレを詰まらせてしまうような大きな便④便の外側に数滴の血液が付着しているもの とされています。 この場合お子さんは定期的に腹痛を訴えることが多いです。 便秘の原因の多くは食事の問題か行動面の問題に集約されます。これらを機能性便秘と呼び、水分や繊維質の少ない食事、児のストレス、トイレトレーニングへの抵抗、排便時の痛みなどで敢えて排便を遅らせる、などが原因と考えられます。 稀な原因としては、肛門や消化管の先天的な異常、脊髄などの神経的な病気やホルモン系の異常、薬物や毒素によって起こる器質性便秘も考えられます。 このため便秘だと思ったら、器質性便秘ではないことを確認した上で、機能性便秘の原因を探ることになります。 治療は、器質性便秘の際は原因の病気を治療することが大切です。機能性便秘の場合は第一に食事の見直し(野菜や繊維質の多い食事、水分の定期的な摂取)、食後におトイレに一定時間座らせて排便の習慣をつけることなどを行います。それでも治らない場合には便を軟らかくする薬か、消化管の運動を促進させるような薬が勧められます。また、便が大きくなり過ぎて出ない場合や、強い腹痛を伴う場合はグリセリン浣腸を行います。

咳には気道から異物を取り除き、異物が肺に入ることを防ぐ働きがあります。急性と慢性の症状に分類できますが、急性の咳の多くはウイルスによる上気道感染が原因の場合が多く、次いで気管支炎や肺炎、百日咳や結核などが原因になります。また食べ物のかけらやおもちゃのかけらなどの異物を誤飲した場合も咳が出る原因となります。一方、慢性の咳の場合は原因の多くは喘息であり、その他鼻炎などに伴った鼻汁の垂れ込みや、他の先天的な病気の場合などがあります。 咳が出ているからと言って、すべての人が早急な治療を要しているわけではありません。心配すべき症状として 顔や唇にチアノーゼ(青み)が出現している、呼吸困難がある、呼吸の時にゼーゼーやヒューヒューする音がする、横になると苦しくて眠れない、 などがある場合は注意が必要です。 また一般的に咳は夜間に強くなりやすく、横になると強くなる傾向がありますので、夜眠れているかどうか、も大事な所見と言えます。小児の場合、強い咳が出ると勢いで嘔吐してしまうこと(咳き込み嘔吐)がよく観察されますが、これ自体はただ強い咳が出ただけですので、困ってしまうものの心配な所見とは言えません。 咳は異物を外に取り除く働きがありますし、咳を無理やり止めたからといって病気が治るわけではありませんが、過剰な咳はそれ自体が児の体力を奪うだけでなく、睡眠不足など間接的にも体力を奪い、状況の悪化を招く可能性があります。このため、ロビンの空では咳が児の状態を悪化させそうな時には、強力な咳止め薬は用いず、弱い咳止めや去痰薬などの治療を基本として、咳の原因に対する治療を行います。 また、呼吸状態が悪く、持続的な酸素投与が必要であったり、重篤な肺炎が疑われた場合などは近隣の総合病院へ紹介いたします。

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